この街も住みにくくなったな
同調圧力というのは恐ろしいものです。
みんながやっているから
流行っているから
常識だから
根拠の無い枕詞で個人の意思を全く考慮せずにかなぐり捨てる。
昔よりはだいぶマシになってきたと思いますが、ずっと根っこに根付いてしまっているんでしょうね
日本人特有の考え方、というのもなんだか疑問があります
なぜなら僕は海外の方とあまり関わったことがないので、日本人だけがこういう考え方なのか、他の国にもこういう考え方をする人がいるのか、とかそのあたりを知らないからです。
考え方とか心理的なものを日本人だからと言ってレッテルを貼るんじゃない
日本人しか知らないくせに日本人をわかったクチ聞くんじゃない
今は個人が主張をしてもいい時代になっている
多種多様な考え方があり、みんな違ってみんないい状態
人生100年時代なんてのもよく聞きますね
でもね
結局あんま変わってない気がするんですよ
これからは人生100年時代だから
こういう人材にならないと損をする
そんな生き方じゃこれからやっていけない
AIに仕事を奪われる
主張しないと食い物にされる
発信をしろ
時間を無駄にするな
ものが多いのは不幸だから捨てろ
とかまあ色々ありますよ
なんか内容が変わっただけで人々の論調はなんも変わってない気がする
昔は
とにかく働いて結婚して子どもを育ててマイホームを建てて、というのが幸せの形だからそうしなさい
今は
人生100年時代だから自分の生き方を見つけなさい発信をしなさいものを捨てなさい、それが幸せの形だからそうしなさい
歪んだ考え方かもしれないですが、なんかそんな気がする
当然時代によって環境も技術も大きく変化するので幸せの形ももちろん変わっていく
至極当たり前のことです
しかし、いつの時代も他人をコントロールしようとする欲求や、矯正しようとする考え方がずーっと根っこにある気がする
おれは君に賭けている
君は良いものを持っている
それを活かさないのは損だ君のためにもそんなことはさせない
理由はなんだ?なぜそうする?説明ができないならやるなこうしなさい
疲れますわ
今日のタイトルは、僕の大好きな漫画「クローズ」の主人公がポツリと言ったセリフです。
主人公自身はただ楽しくやりたいだけなのに、色々なことに巻き込まれて結果最強になってしまう
主人公の意思とは関係なく周りがどんどん祭り立てて自分の知らないところで、勝手に周りが求める「主人公」が作られてしまう。
そんな状況に段々と嫌気がさして、冒頭のセリフを言った翌日、突然街から消えてしまったっていう話です。
(回想シーンなので過去のことですけど)
組織とか、チームとか、単純に人が集まっただけでも何となくその集団の色ができあがってくる
初めはうすくてカラフルなもので混ざっているものでも、長く過ごしていくうちに色の数が減り、それぞれがハッキリしてくる
反対色はどんどん外れていって同じような色がグラデーションのように残る
結局全部同じ色になって、それがその組織、集団の個性とやらになる
時代が変わってもやってることは同じ
考え方が多種多様に増えたものの、数の多い考え方が結局正義かのように扱われる
また新しい考え方が出てきてもただ数が分散されるだけで根本は変わらない
みんながやっているからやりなさい。
理由を言わないやつは何も考えてない
お前の考え方は間違っている
どうせお前はやらない
言ってやっているのになぜやらない
やらないなら考えを示せ理由を示せ
やらない理由以外に理由を言えない理由だってある
色々なことがぐるぐる回っている
少し静かにしてくれ
なんだか住みにくくなったな