おれのブログ

パーのダチやられてヒヨってる奴です。

【余談】伝説の男

 

どこか遠く、小さな町の飲食店で細々と働く男。

温厚でまじめ、

 

 

彼の過去は不明。

多くを語らない。

昔飲食店で働いていたから少し料理ができるということ以外は。

 

今はあてもなく旅をしている。

旅の資金をときどき働いて稼いでいるとのこと。

 

 

彼は実は、超絶仕事のできる男

 

会社、業界にも影響を及ぼし、伝説となった。

 

しかし、ある時突然姿を消した。

 

どこで何をしているのか、一切不明

 

 

そんなあるとき、知り合いが訪ねてくる

 

「あれ?あなたはもしかして…」

 

その時男はそれまでに見たことのないような剣幕で、そいつを追い払う。

 

 

訳を聞いても、特にはっきりとした答えはない

 

 

後日、知り合いが訪ねてくる。

 

しかし男はいない。

 

気になったスタッフが聞いてみると、

「あの人は伝説です。それまで誰もできなかったような課題をクリアし、多大なる利益をもたらしました。しかし、突如姿を消してしまい、もはやみなが忘れかけているところでした。まさかこんなところにいるとは…」

 

スタッフは衝撃を受けた。

まさかそんなすごい人だったとは…

 

「あの人は過去を一切語らない人ですから」

 

 

今思えば、昔料理をやっていたとはいえ明らかに習得が早い。

どんなトラブルにも即座に対応するし、その完成度も高い。

 

わけのわからない営業にずっと困っていたが、彼が少し話しただけでパタリとこなくなった。

 

 

そんなとき、島をゆるがす大事件が発生。

 

もうダメかと誰もが思ったときに、男は立ち上がる。

 

あらゆる知識と分析、実行力をもって問題を解決。

訪ねてきた知り合いとも協力し、二人を中心として島の全員が一丸となった。

 

 

後日、そのことを振り返る

島のみんなで大規模な打ち上げだ。

 

無礼講。

男もいつにもまして楽しそうである。

しかしどこか男には影があるように思える。

 

彼はひとりになる。

話に行くと、少し寂しそうな表情をする。

 

もう長くいられないかもしれない。

 

 

「またまた御冗談を。これからもよろしくお願いしますよー」

 

男は不思議な笑顔を浮かべた。

 

 

その翌日、

男の姿はなかった。

 

残されたものは秘伝の書と題されたノート一冊のみ。

 

そこには、今回の問題と解決策、今後起こりうる問題の解決策と予防策が非常に詳細に記されていた。

 

そして男は、また別の場所を探してさまよう。